梟の法廷・梟の街
アメコミと言えばマーベルかDCですが、今回はDCから。
DCと言えばバットマンですよね!
バットマンは今年(2019年)で80周年ということもあって様々なシリーズが出ていますし、リランチ(The New52!)もあったのでどこから手をつけていいのかわからなくて入りづらい…なんて方も多いと思います。
そこでお勧めしたいのがこの二冊。
梟の法廷と梟の街はどちらも邦訳も出ていますし、リランチ後最初のバットマンの系列なので現在進行中のシリーズにもこの設定が引き継がれています。
まさに入門にぴったりなわけです。
バットマンと言えば?クリスチャン・ベール主演の映画バットマン三部作(バットマントリロジーと言えば大体これですね)のイメージをお持ちの方は怖い・暗いイメージがあるかもしれません。
一方でベン・アフレックがバットマンを演じたバットマン vs スーパーマンとジャスティスリーグ(スーサイド・スクワットにもちらっと出てましたが)のイメージならそこまで怖い印象はないと思います。彼のバットマンはどっちかというと愛嬌があるので。
梟の法廷・梟の街ははっきり言います。怖いです。
絵も怖ければ話も怖いです。でもそれを上回る面白さがあります。
ブルース・ウェインという人物の人となり、バットマンの特に探偵としての側面がきちんと描かれています。彼はWorld Greatest Detectiveですから。
バットマンだけでなくバットファミリーも勿論登場しますが、彼らはこの二冊にはほとんど出てこないので、もし彼らの活躍を見たいなら外伝の梟の夜を読んでください。
なお、梟の夜はある程度知識があった方が分かりやすいのと、読まなくてもバットマンの本筋には関係してこないので飛ばしても大丈夫です。
閑話休題。
ゴッサムという街はどういう街か?物語はその問いかけから始まります。様々な提案がなされますが、どうやらゴッサム市民は"ゴッサムはバットマンだ"と思っているようです。そしてバットマン―――ブルース・ウェイン自身も、ゴッサムは自分の街だと作中で明言しています。
ところで、ゴッサムには古くから伝わる童謡がありました。『梟の法廷』というゴッサムを牛耳る組織についての伝承です。これについてブルースはとある理由から存在を否定しますが、一方で現実では『梟の法廷』を名乗る暗殺者によって殺害事件が起こり、ブルースも襲われます。
『梟の法廷』とは何なのか?ブルースは調査に乗り出しますが……
梟の法廷で提起された謎は梟の街で一応の決着を迎えますが、作中で提起された疑念は払拭されません。あれは事実だったのか妄言だったのか、はっきりと示されないまま次のフェーズへと向かいます。読者に不安を残して。
そしてここまで読んだとき、あなたはきっと物語の次の展開が気になって仕方なくなっているはずです。
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